日本国内サーバー × Cloudflare の最速設定ガイド【Xserver / ConoHa 対応】
- 1 Cloudflare を使うメリット
- 2 Xserver / ConoHa 共通:必ず最初にオンにすべき設定
- 2.1 DNS を Cloudflare に移管する
- 2.2 proxy(オレンジ雲)を ON にする
- 3 日本サーバー × Cloudflare を速くする最重要ポイント
- 3.1 キャッシュレベルを“最適化(standard)”にする
- 3.2 ブラウザキャッシュTTL:1日以上
- 3.3 Always Online を OFF
- 3.4 Auto Minify(自動圧縮)は JS のみ推奨
- 4 高速化ステップ:Xserver 版
- 4.1 Xserver 側でやること
- 4.2 Cloudflare 側でやること
- 5 高速化ステップ:ConoHa WING 版
- 5.1 ConoHa 側でやること
- 5.2 Cloudflare 側でやること
- 6 完全に高速化するための推奨 Page Rules(無料枠)
- 6.1 静的ファイルのキャッシュ強化
- 6.2 管理画面はキャッシュしない
- 6.3 ログインページはキャッシュ禁止
- 7 さらに高速化したい場合(上級者)
- 7.1 Cloudflare APO(WordPress専用高速化)を導入
- 7.2 Workers で HTML をエッジキャッシュ
- 8 日本国内サーバー × Cloudflare 最速構成まとめ
- 8.1 関連記事
日本国内サーバー(Xserver・ConoHa WING など)と Cloudflare を組み合わせると、世界最速クラスの表示速度 を実現できます。
しかし、設定を誤ると「遅くなる」「不具合が出る」ことも…。
この記事では、国内サーバー × Cloudflare を最速化するための設定を日本人向けに最適化して完全解説 します。
1 Cloudflare を使うメリット
- グローバル CDN による高速化
- DDoS 保護・Bot 防御
- WAF・セキュリティ向上
- キャッシュでサーバー負荷軽減
ただし、日本サーバーと組み合わせる場合は「適切な設定」が必須です。
2 Xserver / ConoHa 共通:必ず最初にオンにすべき設定
2.1 DNS を Cloudflare に移管する
Cloudflare の高速 DNS を利用できるため、表示速度が向上します。
- ネームサーバーを Cloudflare 指定へ変更
- DNSレコードは Cloudflare に自動インポートされる
2.2 proxy(オレンジ雲)を ON にする
「オレンジ雲」を ON にすると Cloudflare の CDN が有効になります。
ただし、メール関連(MX / mail サブドメイン)はグレーにしておく。
3 日本サーバー × Cloudflare を速くする最重要ポイント
3.1 キャッシュレベルを“最適化(standard)”にする
Cloudflare → Caching → Configuration → Caching level
Standard(標準) を選択。
3.2 ブラウザキャッシュTTL:1日以上
Static コンテンツ(CSS / JS / 画像)は、1日以上の TTL が推奨。
3.3 Always Online を OFF
国内サーバーは安定しているため、通常ONにする必要なし。
3.4 Auto Minify(自動圧縮)は JS のみ推奨
- HTML → ON
- CSS → ON
- JS → ON(※テーマによってはOFF推奨)
4 高速化ステップ:Xserver 版
Xserver は「高速化しやすい設定」が多いため、Cloudflare と相性が良いです。
4.1 Xserver 側でやること
- mod_pagespeed(高速化設定)を OFF にする
- キャッシュ設定(アクセラレータ)を「推奨設定」にする
- WAF は ON(攻撃対策に有効)
- PHP8.x 系を推奨
4.2 Cloudflare 側でやること
- CDN を ON(オレンジ雲)
- Early Hints(HTTP 103)を ON(高速化効果が大きい)
- 画像最適化 Polish → Lossless(ロスレス圧縮)
- HTTP/3(QUIC)を ON
5 高速化ステップ:ConoHa WING 版
ConoHa は生の NGINX が高速ですが、Cloudflare と併用する際には設定が少しだけシビアです。
5.1 ConoHa 側でやること
- WEXAL® ページスピードを OFF(Cloudflare と競合しやすい)
- ブラウザキャッシュの期間を長めに
- WordPress高速化設定 → OFF にすることも検討
4.2 Cloudflare 側でやること
- オレンジ雲 ON(必須)
- Polish(画像圧縮)→ Lossless
- Mirage(画像遅延)→ ConoHa と競合する場合は OFF
6 完全に高速化するための推奨 Page Rules(無料枠)
Cloudflare 無料プランの「3つの Page Rule」を最大活用します。
6.1 静的ファイルのキャッシュ強化
*example.com/wp-content/uploads/*
Cache Level: Cache Everything
Edge Cache TTL: a month
6.2 管理画面はキャッシュしない
*example.com/wp-admin/*
Cache Level: Bypass
6.3 ログインページはキャッシュ禁止
*example.com/wp-login.php*
Cache Level: Bypass
7 さらに高速化したい場合(上級者)
7.1 Cloudflare APO(WordPress専用高速化)を導入
サイト全体が Cloudflare にキャッシュされ、世界最速レベルになります。
7.2 Workers で HTML をエッジキャッシュ
export default {
async fetch(request) {
const cache = caches.default;
let response = await cache.match(request);
if (response) return response;
response = await fetch(request);
response.headers.append("Cache-Control", "public, max-age=3600");
await cache.put(request, response.clone());
return response;
}
}
8 日本国内サーバー × Cloudflare 最速構成まとめ
- DNS:Cloudflare に完全移管
- cdn(オレンジ雲):ON
- Early Hints:ON
- HTTP/3:ON
- Page Rules:キャッシュ強化+管理画面除外
- APO:さらに高速化(必須級)
特に国内ユーザー向けサイトでは、Cloudflare を正しく設定すれば
PageSpeed Insights の評価が劇的に上がります。
Xserver でも ConoHa でも同じ手順で最速化できますので、ぜひこの設定をベースに使ってみてください。


