WordPressがメンテナンスから戻らない原因と対処

WordPress を更新した際に、サイトがずっと「メンテナンス中です。しばらくしてから…」のまま戻らなくなることがあります。
これは、更新処理で使われる .maintenance ファイルが残り続けているためです。

この時、FTPで public_html の直下に .maintenance のファイルがあれば削除すると直せます。
次は削除の注意点や手順を分かりやすく解説します。

1 ディレクトリ構造

  • public_html/
    • wp-admin/
    • wp-content/
    • wp-includes/
    • index.php
    • wp-login.php
    • wp-config.php
    • wp-signup.php
    • .maintenance

2 .maintenance を削除すべきタイミング

次のようなケースでは、ほぼ間違いなく .maintenance を削除すると復旧します。

  • WordPressの更新が途中で止まり、メンテナンス画面が消えない
  • プラグイン・テーマ更新後にメンテナンス画面のまま固まる
  • 更新失敗で500エラー・真っ白画面になった
  • 重いプラグイン(WooCommerceなど)の更新が途中で止まった
  • サーバー負荷でタイムアウトし、復旧処理が行われなかった

WordPress は更新を開始すると自動で .maintenance を作成し、
完了後に自動削除する仕組みです。しかし、途中で処理が止まると削除されず、そのまま残ってしまいます。

3 .maintenance はどんなファイル?(仕組み)

.maintenance は、次の役割を持つ非常に小さなファイルです。

  • メンテナンスモードをオンにする
  • 更新完了後に自動で削除される予定のファイル

つまりこのファイルが消えない=WordPressは
「まだ更新中だ」と誤解したまま になってしまうわけです。

4 削除の注意点

更新途中で削除するのは絶対にNGです。

更新中に .maintenance を削除すると、
WordPress 本体やプラグインが壊れてしまうことがあります。
削除して良いのは、以下の状態のときです。

  • 更新が明らかに止まっている
  • 10分以上メンテナンス表示のまま変化がない
  • 更新後にアクセスしても真っ白・500エラーが続く

5 .maintenance の削除手順(FTP)

FTP または サーバーのファイルマネージャーで簡単に削除できます。


<!-- WordPressメンテナンス解除手順 -->
1. FTPでサーバーへ接続  
2. WordPressのルートディレクトリへ移動(wp-config.phpがある場所)  
3. .maintenance を探して削除  
4. ブラウザでサイトを再読み込み  
  

削除後は即座にメンテナンスが解除され、通常の表示に戻ります。

6 削除しても直らない場合の対処

まれに次のものが原因で「まだメンテナンスのまま」に見えることがあります。

  • サーバーキャッシュ(Xserver Accelerators など)
  • ブラウザキャッシュ
  • Cloudflare キャッシュ

キャッシュをクリアすると解決することが多いです。

7 まとめ

.maintenance は WordPress 更新時に自動生成されるだけのファイルですが、
更新が途中で止まったときに残り続け、サイトがメンテナンス状態のまま戻らない原因になります。

更新が止まって復旧しないときは、安全を確認した上で削除することで簡単に直せます。