キャッシュとCookieは違うの?
目次
Webサイトを利用していると「キャッシュを削除してください」「Cookieを有効にしてください」といった案内を目にすることがあります。
どちらも似たような言葉ですが、実際には役割がまったく違います。本記事では、キャッシュとCookieの違いをわかりやすく解説します。
1 キャッシュとは?
- 役割: サイトの表示を速くするために、画像・CSS・JavaScriptなどのデータをブラウザに保存しておく仕組み。
- 具体例: 2回目以降アクセスしたとき、画像やレイアウトデータを再ダウンロードせずに表示できるため、ページの表示が高速になります。
- 保存されるもの: 画像、スタイルシート、スクリプト、フォントなどの静的データ。
- 注意点: サイト更新後に古いデータが残ってしまい、最新情報が表示されないことがあります。その場合は「キャッシュクリア」が必要です。
2 Cookieとは?
- 役割: ユーザーごとの情報を記録して、サイトの利便性を上げる仕組み。
- 具体例:
- ログイン状態を保持する
- ショッピングカートの中身を記録する
- 言語設定やテーマカラーなどを覚える
- 保存されるもの: ユーザーIDやセッション情報、設定情報などの小さなテキストデータ。
- 注意点: Cookieを削除すると、ログイン情報やカートの中身、サイトの設定がリセットされます。
3 キャッシュとCookieの違いをまとめ
| 項目 | キャッシュ | Cookie |
|---|---|---|
| 主な役割 | ページ表示を速くする | ユーザー情報を記録する |
| 保存内容 | 画像やCSSなどの静的データ | ログイン情報や設定などの小さなデータ |
| 削除の影響 | 表示が少し遅くなるが問題なし | ログイン状態や設定がリセットされる |
4 PCでのキャッシュとCookie削除方法
ブラウザごとに削除方法が少し異なります。代表的なものを紹介します。
4.1 Google Chrome(PC)
- 右上の ?(メニュー) をクリック
- [設定] → [プライバシーとセキュリティ]
- [閲覧履歴データの削除] を選択
- 「キャッシュされた画像とファイル」「Cookieとその他のサイトデータ」をチェック
- [データを削除] をクリック
4.2 Microsoft Edge(PC)
- 右上の …(メニュー) をクリック
- [設定] → [プライバシー、検索、サービス]
- [閲覧データをクリア] から [クリアするデータの選択]
- 「キャッシュされた画像とファイル」「Cookieとその他のサイトデータ」をチェック
- [今すぐクリア] をクリック
4.3 Safari(Mac)
- 上部メニューから [Safari] → [環境設定]
- [プライバシー] タブを開く
- [Webサイトデータを管理] を選択
- キャッシュやCookieを削除したいサイトを選ぶ、または「すべて削除」をクリック
5 スマホでのキャッシュとCookie削除方法
5.1 iPhone(Safari)
- ホーム画面から [設定] を開く
- 下にスクロールして [Safari] をタップ
- [履歴とWebサイトデータを消去] を選択
- 確認画面で [消去] をタップ
※これでキャッシュとCookieの両方が削除されます。ログイン状態やサイト設定もリセットされるので注意してください。
5.2 Android(Google Chrome)
- Chromeアプリを開く
- 右上の ︙(メニュー) をタップ
- [履歴] → [閲覧履歴データを削除] を選択
- 「キャッシュされた画像とファイル」 と 「Cookieとサイトデータ」 にチェックを入れる
- [データを削除] をタップ
6 まとめ
キャッシュは「表示を速くするための一時保存」、Cookieは「ユーザーの状態を覚えるためのメモ」。
似た言葉ですが役割は大きく異なります。
また、キャッシュやCookieを削除することで、表示トラブルやログイン問題が解消されることもあります。
ただし、Cookieを消すとログイン情報や設定がリセットされるので注意しましょう。


