SSL(暗号化通信)とは?(解説)
目次
WordPress SSL化 完全ガイド
この記事では、WordPressサイトをSSL化(HTTPS化)する手順と注意点を初心者向けにまとめました。セキュリティ、SEO、ユーザー信頼性向上に直結する重要な設定です。
1. SSLとは?
SSL(Secure Sockets Layer)とは、インターネット上でやり取りされるデータを暗号化し、安全に送受信できる仕組みです。URLが https:// で始まるサイトはSSL化されています。
なぜSSL化が必要なのか?
- 通信が暗号化され、個人情報やログイン情報が保護される
- Google検索でSSL化サイトは優遇される(SEO効果)
- ブラウザの警告表示を回避でき、ユーザーの信頼性が向上
WordPressでのSSL化の基本的な流れ
- サーバーでSSL証明書を設定(無料のLet’s Encryptなど)
- WordPressのURL設定を https に変更
- 混在コンテンツ(http画像やCSS)を修正
- 常時HTTPSリダイレクトを設定
2. サーバー側のSSL設定
まずはサーバーでSSL証明書を正しく設定する必要があります。
SSL証明書を取得
- 無料:Let's Encrypt(多くのレンタルサーバーで対応)
- 有料:ドメイン認証型・企業向けSSL証明書
サーバーにSSLをインストール
レンタルサーバーの管理画面から簡単に設定できる場合がほとんどです。
証明書の確認
- ブラウザでサイトにアクセスし、URLが https:// で始まっているか確認
- 鍵マークが表示されているかチェック
注意点
サーバー側でSSLが正しく設定されていないと、WordPress側でHTTPSに変更しても表示が崩れたり、警告が出たりします。
3. WordPress側のHTTPS対応
サーバーでSSLを設定したら、次はWordPress側の対応です。特に「混在コンテンツ」に注意してください。
WordPressのURL設定を変更
WordPress管理画面 > 設定 > 一般
- WordPressアドレス(URL): https://
- サイトアドレス(URL): https://
投稿や固定ページ内のURL修正
- 記事内で http:// の画像・リンクを https:// に置換
- プラグイン「Better Search Replace」などで一括置換可能
テーマやウィジェット内のURL修正
header, footer, サイドバーなどで使われている画像やリンクもHTTPS化
混在コンテンツとは?
httpとhttpsが混在していると、ブラウザが警告を出す場合があります。必ずすべてHTTPSに統一しましょう。
4. 常時HTTPSリダイレクト設定
SSL化が完了しても、古いHTTPリンクからアクセスされる場合があります。リダイレクト設定で常にHTTPSに誘導しましょう。
.htaccessを使ったリダイレクト
# BEGIN WordPress
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [L,R=301]
# END WordPress
プラグインを使う方法
- 「Really Simple SSL」をインストールすると自動でリダイレクト設定される
- 簡単に設定できるので初心者にもおすすめ
注意点
リダイレクト設定を間違えるとサイトにアクセスできなくなる場合があります。バックアップを取り、慎重に設定してください。
5. SSL化後のチェックリスト
SSL化・HTTPS化が完了したら、下記のチェックリストで問題がないか確認しましょう。
URL確認
- ブラウザのアドレスバーが https:// になっているか
- 鍵マークが表示されているか
混在コンテンツ確認
- http:// の画像やリンクが残っていないか
- ブラウザのデベロッパーツールで警告が出ていないか
リダイレクト確認
- http:// のURLにアクセスしたら自動的に https:// にリダイレクトされるか
SEO設定確認
- Google Search ConsoleでHTTPSサイトとして登録
- SitemapもHTTPSに更新
まとめ
SSL化後も、しっかりチェックすることで安全でSEOに強いサイト運営が可能です。サーバー・WordPress・リダイレクト・混在コンテンツすべてを確認して、安心して運営できる状態にしましょう。