フォームからのメールが迷惑メール判定されない方法【WP Mail SMTP】

Contact Form 7 プラグイン と WP Mail SMTP プラグイン を連携させることで、WordPressの問い合わせフォームからのメールをSMTP経由で送信して迷惑メール判定されないようにします。本記事では、ステップ形式で設定を解説します。

1 前提:Contact Form 7 と WP Mail SMTP の役割

Contact Form 7 はフォーム入力を受けてメールを送信しますが、その際に WordPress の標準関数 wp_mail() を使います。
WP Mail SMTP プラグインを設定すれば、この wp_mail() の処理を SMTP 経由に差し替えることができます。つまり、Contact Form 7 側で特別な設定をしなくても、自動的に SMTP 経由でメールが送信されるようになります。

2 ステップで解説:確実にメールを届ける設定方法

2.1 ステップ:SMTPメーラーを選択する

  1. WordPress 管理画面 → WP Mail SMTP → 設定 を開く
  2. 「Mailer(送信方式)」欄で使いたいサービスを選ぶ(例:SMTP, Gmail, SendLayer 等)
  3. 「その他の SMTP」を選んだ場合は、手動で設定を入力する形になります

2.2 ステップ:メーラー設定(SMTP Host・暗号化・ポート など)

選んだメーラーに応じて、以下の項目を入力します:

  • SMTP Host(SMTPサーバー):例 smtp.gmail.com や エックスサーバーならsv数字.xserver.jp
  • Encryption(暗号化方式):TLS や SSL(通常は TLS)
  • SMTP Port(ポート番号):例 587(TLS)/465(SSL)など
  • SMTP ユーザー名:メールアカウントのアドレス(例:info@example.com
  • SMTP パスワード:アカウントのパスワード、またはアプリパスワード/トークン
  • 送信者名(From Name):メールの “差出人名”(例:サイト名 + 担当者名)
  • 送信元メールアドレス(From Email):例:info@example.com

入力例:

SMTP Host: smtp.gmail.com  
Encryption: TLS  
SMTP Port: 587  
SMTP Username: your@gmail.com  
SMTP Password: アプリパスワード  
From Name: サイト管理者  
From Email: info@yourdomain.com  

補足:Gmail や Google Workspace を使う場合は、OAuth 認証またはアプリパスワードの発行が必要です。WP Mail SMTP の公式ドキュメントを確認してください。:contentReference[oaicite:0]{index=0}

3 Contact Form 7 側の確認設定

Contact Form 7 側で、次の点を確認しておきましょう:

  • 「メール」タブ内の 送信元(From)メールアドレス を WP Mail SMTP で設定した From Email と同じにする
  • 「追加ヘッダー(Additional Headers)」に Reply-To: [your-email] を入れておくと、返信がそのまま送信者に届きやすくなります
  • 「送信先(To)」や「件名(Subject)」など基本項目を正しく入力しておく

4 テスト送信と動作確認

  1. WP Mail SMTP の設定画面で「テストメール送信」機能を使い、任意のメールアドレスにメールを送信してみます。
  2. 次に Contact Form 7 のフォームを使って送信テストを行い、届くか確認します。
  3. メールログ機能を有効にしていれば、ログ画面から送信状況やエラーの有無を確認できます。

5 まとめと補足注意点

  • Contact Form 7 は特別な連携が不要で、WP Mail SMTP を使えば自動的に SMTP 経由で動作します。
  • SMTP 設定(ホスト名、暗号化、ユーザー名など)は間違えるとメールは届きませんので慎重に。
  • テストメールとフォーム送信の両方でメールが届くことを必ず確認しましょう。

この手順に沿って設定すれば、Contact Form 7 のメールを WP Mail SMTP 経由でより確実に配信できるようになります。