【8】Google AdSenseの 自動広告と手動広告の最適な併用方法
目次
前回の記事では、CTRとCPCを同時に上げる記事構成テンプレートを紹介しました。
今回は、自動広告と手動広告を併用してAdSense収益を最大化する方法を解説します。
1 自動広告とは?
自動広告は、Googleがページの内容とユーザー行動を分析し、最適な場所に広告を自動で挿入する機能です。
メリットは次の通りです。
- 広告配置の最適化をAIが自動で判断
- スマホ・PC両方でレスポンシブ対応
- 初心者でも簡単に収益化可能
1.1 自動広告の注意点
自動広告だけに頼ると、以下のような問題が起こることがあります。
- ページ上に広告が多すぎる場合、CTRが低下する
- 記事内の重要な箇所に広告が入ることがある
- CPCが低い広告が優先表示される場合がある
2 手動広告とは?
手動広告は、サイト運営者が自分で広告を挿入する方法です。
メリットは以下です。
- 見せたい場所に広告を配置できる
- 記事の内容と関連性の高い広告を出せる
- CTRとCPCを最大化しやすい
3 自動広告と手動広告の併用テクニック
3.1 重要な見出しや導線は手動広告で確実に押さえる
記事導入直後や本文中の区切りなど、CTRが高い場所には手動広告を配置。
自動広告だけに任せると、ここに広告が出ない場合があります。
<h2>記事導入</h2>
<div class="ad-under-heading">...手動広告コード...</div>
3.2 補助的に自動広告を使う
本文下やサイドバーなど、手動広告で補えない箇所には自動広告をONに。
AIがページ全体の最適化を行ってくれるため、収益の底上げに有効です。
3.3 重複や誤クリックを避ける
手動広告と自動広告が近すぎると、誤クリックリスクやCPC低下の原因になります。
最低でも40〜60pxの余白を設けるのが目安です。
.ad-under-heading + .adsbygoogle {
margin-top: 60px;
}
3.4 カテゴリや記事タイプで使い分ける
例えば、ランキング記事や商品レビュー記事は手動広告重視、
ニュースやコラム記事は自動広告中心にすると効率的です。
// カテゴリ判定で広告タイプを切り替え
if (in_category('review')) {
echo '<div class="ad-manual">...手動広告...</div>';
} else {
echo '<!-- 自動広告は管理画面でON -->';
}
4 実装の具体例(Lightning・Cocoon対応)
手動広告用CSS
.ad-under-heading, .ad-mid, .ad-end {
margin: 20px 0;
text-align: center;
border-top: 1px solid #eee;
border-bottom: 1px solid #eee;
padding: 12px 0;
}
自動広告の設定手順
- Google AdSenseにログイン
- 「広告」→「自動広告」を開く
- 対象サイトを選択して「ページ最適化を許可」をON
- 必要に応じて広告フォーマット(テキスト・ディスプレイ、記事内など)を設定
5 まとめ:自動広告×手動広告の最適バランス
- 重要箇所は手動広告で確実にCTRを確保
- 補助的に自動広告を活用して収益の底上げ
- 余白と配置距離を調整して誤クリックを防止
- 記事タイプに応じて広告方式を使い分ける
この併用戦略を実践すると、
記事構成・広告配置・ユーザー行動のすべてを最適化でき、
CPC・CTRともに安定して最大化できます。
次回は、「ABテストで最適配置を見つける方法と収益改善の実践例」を紹介します。


