サイトが攻撃で落ちた時に、別サーバーへすぐ切り替える方法【エックスサーバーで簡単運用】
- 1 まず知っておきたい「サーバーIP」とは
- 2 エックスサーバーのIPアドレスを確認する
- 2.1 🔵 エックスサーバーの場合
- 3 ConoHa WINGのIPアドレスを確認する
- 3.1 🔵 ConoHa WINGの場合
- 4 さくらのレンタルサーバのIPアドレスを確認する
- 4.1 🔵 さくらのレンタルサーバの場合
- 5 ロリポップ!の場合
- 5.1 🔵 ロリポップ!の場合
- 6 Windowsでnslookupを使う方法
- 7 Cloudflareを使っている場合は注意
- 7.1 🔵 Cloudflareを利用している場合
- 8 FFFTPからIPアドレスを確認できる場合もある
- 8.1 🔵 FFFTPの接続情報を確認する
- 9 サーバーIPを確認するときの優先順位
- 10 サーバー障害時に予備サイトへ切り替えることはできる?
- 11 緊急時に手動で予備サイトへ切り替える例
- 12 自動で予備サーバーへ切り替えたい場合
- 13 まとめ
- 13.1 関連記事
WordPressのサーバー移転やDNS変更、hostsファイルを使った事前確認などでは、現在利用しているレンタルサーバーの「IPアドレス」を確認したいことがあります。
この記事では、エックスサーバー、ConoHa WING、さくらのレンタルサーバ、ロリポップ!、Cloudflareを利用している場合など、環境別にサーバーIPを確認する方法を紹介します。
また、最後に「サーバー障害時に予備サイトへ切り替えたい場合」の考え方についても解説します。
1 まず知っておきたい「サーバーIP」とは
Webサイトにアクセスするとき、通常はexample.comのようなドメイン名を使用します。
実際には、そのドメイン名がDNSによってIPアドレスへ変換され、Webサーバーへ接続しています。
たとえば、hostsファイルを使ってDNS変更前の新しいサーバーを確認する場合は、次のように「IPアドレス」と「ドメイン名」を指定します。
157.112.xxx.xxx example.com
157.112.xxx.xxx www.example.com
wwwあり・wwwなしの両方でサイトを確認したい場合は、両方を記述しておくと確認しやすくなります。
ただし、本番サイトでは通常、example.comまたはwww.example.comのどちらかを正規URLとして決め、もう一方から正規URLへリダイレクトします。
2 エックスサーバーのIPアドレスを確認する
2.1 🔵 エックスサーバーの場合
- サーバーパネルへログインします。
- 「サーバー情報」を開きます。
- 表示されている「IPアドレス」を確認します。
ここに表示されているIPアドレスが、利用しているサーバーのIPアドレスです。
例:157.112.xxx.xxx
サーバー移転前にhostsファイルを変更してWordPressの動作確認を行う場合にも、このIPアドレスを使用できます。
3 ConoHa WINGのIPアドレスを確認する
3.1 🔵 ConoHa WINGの場合
- ConoHaのコントロールパネルへログインします。
- 上部メニューから「WING」を開きます。
- 「サーバー管理」をクリックします。
- 「契約情報」をクリックします。
- 「サーバー情報」を開きます。
- 「スペック」に表示されている「IPアドレス」を確認します。
「スペック」にはIPアドレスのほか、ホスト名、CPU、メモリなどの情報も表示されます。
4 さくらのレンタルサーバのIPアドレスを確認する
4.1 🔵 さくらのレンタルサーバの場合
- サーバーコントロールパネルへログインします。
- メニューから「サーバー情報」を開きます。
- 表示されたサーバー基本情報を確認します。
- IPv4アドレスを確認します。
hostsファイルやAレコードなどでIPv4アドレスが必要な場合は、ここで確認したアドレスを使用します。
5 ロリポップ!の場合
5.1 🔵 ロリポップ!の場合
ロリポップ!では、まずFTPサーバーなどの接続情報をユーザー専用ページから確認できます。
- ロリポップ!のユーザー専用ページへログインします。
- 「ユーザー設定」から「アカウント情報」を開きます。
- FTPサーバーなどの接続情報を確認します。
ホスト名から現在名前解決されるIPアドレスを確認したい場合は、Windowsのnslookupなどを使用できます。
たとえばコマンドプロンプトを開き、次のように入力します。
nslookup example.com
または、FTPサーバーのホスト名を調べる場合は、そのホスト名を指定します。
nslookup ftp.example.com
結果にIPアドレスが表示されます。
なお、確認したいのが「Webサイトの接続先IP」なのか「FTPサーバーの接続先IP」なのかによって、調べるホスト名が異なります。
FTPサーバーのIPアドレスとWebサイトのIPアドレスが必ず同じとは限らないため注意してください。
6 Windowsでnslookupを使う方法
管理画面でIPアドレスが分からない場合は、DNSで現在公開されているIPアドレスをnslookupで確認できます。
- Windowsのスタートメニューを開きます。
- 「cmd」と入力してコマンドプロンプトを起動します。
- 次のコマンドを入力します。
nslookup example.com
たとえば、
Name: example.com
Address: 157.112.xxx.xxx
のように表示されれば、Addressに表示されている値が、そのドメイン名から現在名前解決されているIPアドレスです。
ただし、CloudflareなどのCDNやリバースプロキシを利用している場合は、この方法でWebサーバー本体のIPアドレスを確認できないことがあります。
7 Cloudflareを使っている場合は注意
7.1 🔵 Cloudflareを利用している場合
CloudflareでDNSレコードのプロキシを有効にしている場合、通常のDNS検索ではCloudflare側のIPアドレスが返されます。
そのため、nslookupで表示されたIPアドレスが、実際のレンタルサーバーのIPアドレスとは限りません。
Cloudflareを利用しているサイトのオリジンサーバーIPを確認したい場合は、まずレンタルサーバー側の管理画面で確認するのが安全です。
IPアドレスを調べるだけの目的で、Cloudflareのプロキシを安易にOFFにすることはおすすめしません。
プロキシをOFF(DNS only)にすると、DNS検索でオリジンサーバーのIPアドレスが公開される状態になります。
Cloudflareを利用している場合は、「DNSで見えるIP」と「実際のレンタルサーバーのIP」を区別して考えることが重要です。
8 FFFTPからIPアドレスを確認できる場合もある
8.1 🔵 FFFTPの接続情報を確認する
FFFTPはFTPクライアントソフトです。
FFFTPでサーバーへ接続すると、接続時のログなどに接続先のホスト名やIPアドレスが表示される場合があります。
- FFFTPを起動します。
- 対象サーバーへ接続します。
- 接続時のログを確認します。
- 接続先IPアドレスが表示されていれば、その値を確認します。
ただし、FFFTPに登録されている「ホストの設定名」や「ホスト名」がそのままIPアドレスとは限りません。
たとえば、
sv1234.xserver.jp
のようなホスト名が設定されている場合もあります。
その場合は、レンタルサーバーの管理画面でIPアドレスを確認するか、必要に応じてホスト名をnslookupで確認してください。
9 サーバーIPを確認するときの優先順位
サーバーIPを調べる場合は、次の順番で確認すると分かりやすくなります。
- レンタルサーバーの管理画面を確認する
- 公式マニュアルを確認する
nslookupやdigで名前解決を確認する- FTPソフトなどの接続ログを補助的に確認する
特にCloudflareなどを利用している場合は、DNS検索だけで「これがサーバー本体のIP」と判断しないようにしてください。
10 サーバー障害時に予備サイトへ切り替えることはできる?
サーバー障害や高負荷が発生したとき、別のサーバーや予備サイトへアクセスを切り替えたい場合があります。
ここで注意したいのは、.htaccessだけでCPU使用率やサーバー負荷を自動判定することはできないという点です。
たとえば、次のような条件を書いたとしても、
RewriteCond %{ENV:OVERLOADED} =1
Apacheが自動的にサーバー負荷を測定してOVERLOADED=1を設定してくれるわけではありません。
このような環境変数を使う場合は、別の仕組みであらかじめ値を設定する必要があります。
11 緊急時に手動で予備サイトへ切り替える例
「サーバーに異常があるので、一時的に別のサイトへ移動させたい」という用途であれば、手動で302リダイレクトを設定する方法があります。
Apacheの.htaccessで設定する場合の一例です。
RewriteEngine On
RewriteRule ^ https://backup-example.com/ [R=302,L]
この設定を有効にすると、アクセスしたユーザーを一時的にhttps://backup-example.com/へ転送します。
一時的な切り替えなので、恒久転送を表す301ではなく302を使用しています。
WordPressサイトで使用する場合は、通常はWordPressが自動生成する# BEGIN WordPressより前に記述します。
復旧したら、このリダイレクト設定を削除してください。
12 自動で予備サーバーへ切り替えたい場合
「サーバーが停止したら自動的に予備サーバーへ切り替える」という仕組みを作りたい場合は、.htaccessだけでは不十分です。
一般的には、
- 外部の死活監視
- ロードバランサー
- DNSフェイルオーバー
- CDNやクラウド側のヘルスチェック機能
などを組み合わせて構築します。
つまり、
サーバーを監視
↓
異常を検知
↓
切り替え処理
↓
予備サーバーへ
という仕組みが必要です。
単純な.htaccessのRewriteRuleだけで、CPU使用率やサーバー負荷を監視して自動切り替えするわけではありません。
13 まとめ
レンタルサーバーのIPアドレスを調べる場合は、まず各レンタルサーバーの管理画面を確認するのが確実です。
- エックスサーバー:サーバーパネルの「サーバー情報」
- ConoHa WING:「サーバー管理」→「契約情報」→「サーバー情報」
- さくらのレンタルサーバ:「サーバー情報」
- ロリポップ!:管理画面の接続情報と、必要に応じてnslookupを利用
- Cloudflare:DNSで表示されるIPとオリジンサーバーIPを区別する
- FFFTP:接続ログは補助的な確認方法として利用する
また、hostsファイルでwwwあり・wwwなしの両方を確認する場合は、必要なホスト名をそれぞれ記述します。
サーバー障害時の予備サイトへの切り替えについては、手動の302リダイレクトなら.htaccessで対応できますが、サーバー負荷を検知した自動切り替えには別の監視・フェイルオーバーの仕組みが必要です。
「DNSで表示されるIP」と「実際に確認したいサーバーのIP」を混同しないことが、サーバー移転やDNS設定で失敗しないための重要なポイントです。


