Contact Form 7の特殊ショートコード一覧と使い方

WordPressの人気フォームプラグイン Contact Form 7 には、ユーザーが入力しなくても自動的に値を挿入できる「特殊ショートコード（special mail-tags）」が用意されています。
この記事では、代表的なコードの一覧と使い方、さらにカスタムコードの作成方法まで詳しく解説します。

1 🔍 Contact Form 7の特殊ショートコードとは？

フォーム送信時に、自動的に以下のような情報を取得してメール本文へ挿入する仕組みです。

[_remote_ip]
[_user_agent]
[_url]
投稿日時: [_date] [_time]

これらはフォームの入力欄ではなく、メールテンプレート内で使うタグです。たとえば送信メールに以下のように書いておくと：

お名前: [your-name]
メールアドレス: [your-email]
お問い合わせ内容:
[your-message]

--- システム情報 ---
IPアドレス: [_remote_ip]
ブラウザ情報: [_user_agent]
送信ページ: [_url]
送信日時: [_date] [_time]

送信メールにはこのように展開されます👇

--- システム情報 ---
IPアドレス: 123.45.67.89
ブラウザ情報: Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64)
送信ページ: https://example.com/contact/
送信日時: 2025-10-15 10:42:13

2 📋 特殊ショートコード一覧

3 🧩 カスタム特殊ショートコードを追加する方法

例えば、ログイン中のユーザー名を自動で挿入するカスタムタグ [_current_user_name] を作りたい場合、以下のコードを functions.php に追加します。

//-------------------------------------------
// ログイン中のユーザー名を自動で挿入
//-------------------------------------------
add_filter('wpcf7_special_mail_tags', function($output, $name) {
    if ($name === '_current_user_name') {
        $user = wp_get_current_user();
        return $user->exists() ? $user->display_name : 'ゲスト';
    }
    return $output;
}, 10, 2);

これでメール本文内で [_current_user_name] を使えるようになります。

--- システム情報 ---
送信者: [_current_user_name]
IPアドレス: [_remote_ip]
ブラウザ情報: [_user_agent]
送信ページ: [_url]
送信日時: [_date] [_time]

4 完成イメージ

4.1 Contact Form 7のメッセージ本文設定画面

4.2 送信された受付メール内容

5 💡 活用例

• スパム送信のIP特定：[_remote_ip]
• どのページから送信されたかを追跡：[_url]
• 送信履歴の記録：[_date] [_time]
• 自動連番で送信記録を整理：[_serial_number]
• ログイン中ユーザー名を自動挿入：[_current_user_name]

6 🧠 まとめ

• 特殊ショートコードはフォーム送信時の「自動情報タグ」。
• [_remote_ip] や [_url] などで環境情報を簡単に取得。
• メール本文で利用可能、入力フィールドでは不可。
• カスタムタグも wpcf7_special_mail_tags フィルターで追加できる。

公式リファレンスはこちら：
👉 Special Mail Tags – Contact Form 7（公式サイト）