Vanilla JS と jQuery の違いを分かりやすく解説|初心者がどちらを選ぶべきか

JavaScript を使うときによく聞く「Vanilla JS」と「jQuery」。
しかし、両者の違いがわからず混乱している初心者も多いです。

本記事では、初心者でも理解できるようにやさしく比較しつつ、少し専門的な視点・WordPress向けの解説も加えた総まとめを紹介します。

1 Vanilla JS とは?

何も追加していない純粋な JavaScript のことを指します。ブラウザがもともと持っている機能だけで動作し、ライブラリを追加しなくても、DOM操作・アニメーション・イベント処理などすべてできます。


document.querySelector('.box').classList.add('active');
    
  • 読み込みが速い
  • 追加ファイルが不要
  • 2025年の現在は「標準として推奨される書き方」です

2 jQuery とは?

jQuery は JavaScript を簡単に書けるようにする 外部ライブラリ です。
2010年代には圧倒的に人気で、ほとんどのサイトで利用されていました。


$('.box').addClass('active');
    
  • 昔は複雑な DOM 操作を簡単に書けるため大流行
  • 現在は「読み込みが重い」「モバイル最適化に不向き」などの理由で人気が減少

3 Vanilla JS と jQuery の違い(初心者向けにやさしく比較)

項目 Vanilla JS jQuery
種類 純粋なJavaScript 外部ライブラリ
速度 速い 遅め
使いやすさ 今はかなり書きやすい 昔は圧倒的に簡単だった
読み込み 不要 jQuery本体を読み込む必要あり
WordPressとの相性 最新テーマはVanilla JS中心 古いテーマやプラグインに多い

4 専門的な視点から見た違い

少しだけ専門的な観点も紹介します。

  • パフォーマンス:Vanilla JS のほうが軽量でモバイル向けに向いている
  • DOM API の進化:2020年代以降、JavaScript は jQueryに近い書き方ができるようになった
  • 依存性:jQuery に依存したコードはメンテナンス性が低い

5 WordPressではどちらが良い?(2025年最新)

結論:原則 Vanilla JS が最適です。

  • WordPress 6 以降は Vanilla JS 推奨
  • ページ表示速度を速くしたいなら jQuery 依存を減らすべき
  • 最近のテーマ(Lightning, SWELL, Cocoon の新実装など)は Vanilla JS へ移行中
  • 昔のプラグインが jQuery を強く使うため併用は可

6 コード比較:同じ動きを Vanilla JS と jQuery で書いた例

クリックで要素を表示・非表示にするシンプルな例です。

6.1 Vanilla JS


document.querySelector('.btn').addEventListener('click', () => {
  document.querySelector('.box').classList.toggle('open');
});
    

6.2 jQuery


$('.btn').on('click', function() {
  $('.box').toggleClass('open');
});
    

7 どちらを使うべき?初心者向けの結論

  • これから学ぶなら Vanilla JS 一択
  • jQuery は「古いテーマやプラグイン対応」のために必要な場合のみ
  • WordPress の高速化やSEOを考えるなら Vanilla JS が圧倒的に有利

本サイトで紹介しているスライダー・トグル表示・アニメーションも、すべて Vanilla JS で実装可能です。
今後のためにも、jQuery 依存を徐々に減らしていくのをおすすめします。

8 まとめ

Vanilla JS は “標準の JavaScript”。
jQuery は “昔流行った便利ライブラリ”。

2025年の現在、WordPress でも JavaScript の標準機能が非常に強力になったため、これからは Vanilla JS を中心に覚えていくのがベストです。