HTML5とは?初心者でも分かる基礎と活用方法

この記事では、Web制作の基本となるHTML5について、初心者でも理解できるように解説します。HTML5の特徴や基本タグ、便利な機能までをまとめました。

1 HTML5の基本とは

HTML5は、Webページを作るための最新のマークアップ言語です。以前のHTML4に比べて、構造化やメディア対応が強化されています。

  • より意味のあるタグで構造化できる
  • 動画や音声を直接埋め込める
  • フォームや入力機能が強化されている
  • モバイル・レスポンシブ対応が容易

2 HTML5の新しいタグ

HTML5では、文章やページの構造をわかりやすくする新しいタグが導入されています。

タグ 用途
<header> ページやセクションのヘッダー部分
<nav> ナビゲーションメニュー
<section> 意味のあるセクションを区切る
<article> 独立した記事やコンテンツ
<aside> サイドバーや補足情報
<footer> ページやセクションのフッター部分
<video> / <audio> メディアの埋め込み

3 HTML5のフォームの便利な機能

HTML5ではフォームも強化され、入力チェックや新しいタイプの入力が簡単にできます。

  • type="email"でメールアドレス入力を自動チェック
  • type="number"で数値専用入力
  • type="date"でカレンダーから日付選択
  • required属性で必須入力を設定

4 HTML5の活用例

HTML5を活用すると、モダンで使いやすいWebサイトを作ることができます。

  • ブログ記事の構造化(<article>、<section>)
  • 動画や音声を直接埋め込み(<video>、<audio>)
  • フォームの入力を簡単に検証
  • モバイルフレンドリーなサイト構築

5 HTML5タグの使い方例

タグ 用途 使用例
<header> ページやセクションのヘッダー部分
<header>
  <h1>サイトタイトル</h1>
  <p>サブタイトル</p>
</header>
<nav> ナビゲーションメニュー
<nav>
  <ul>
    <li><a href="#">ホーム</a></li>
    <li><a href="#">記事一覧</a></li>
  </ul>
</nav>
<section> 意味のあるセクションを区切る
<section>
  <h2>最新ニュース</h2>
  <p>ニュースの内容がここに入ります。</p>
</section>
<article> 独立した記事やコンテンツ
<article>
  <h2>ブログ記事タイトル</h2>
  <p>記事本文がここに入ります。</p>
</article>
<aside> サイドバーや補足情報
<aside>
  <h3>関連記事</h3>
  <ul>
    <li>リンク1</li>
    <li>リンク2</li>
  </ul>
</aside>
<footer> ページやセクションのフッター部分
<footer>
  <p>© 2025 サイト名. All Rights Reserved.</p>
</footer>
<video> / <audio> メディアの埋め込み
<video controls width="320">
  <source src="sample.mp4" type="video/mp4">
  お使いのブラウザは video タグに対応していません。
</video>

<audio controls>
  <source src="sample.mp3" type="audio/mpeg">
  お使いのブラウザは audio タグに対応していません。
</audio>

6 HTML4.01とHTML5の違いを解説

Web制作で使われるHTMLには、古いHTML4.01と最新のHTML5があります。この記事では、両者の違いや特徴を初心者向けに分かりやすく解説します。

6.1 DOCTYPE宣言の違い

HTML4.01

<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/loose.dtd">

長く複雑で、DTD(文書型定義)を指定する必要があります。

HTML5

<!DOCTYPE html>

シンプルで覚えやすく、ブラウザは自動的にHTML5として認識します。

6.2 意味論タグ(セマンティック要素)の違い

HTML4.01では主に<div>や<span>を使っていましたが、HTML5では意味のあるタグが増えました。

HTML5タグ 用途 使用例
<header> ページやセクションのヘッダー
<header><h1>サイトタイトル</h1></header>
<nav> ナビゲーションメニュー
<nav><ul><li>ホーム</li></ul></nav>
<section> 意味のあるセクション
<section><h2>最新ニュース</h2></section>
<article> 独立した記事やコンテンツ
<article><h2>ブログ記事タイトル</h2></article>
<aside> サイドバーや補足情報
<aside><h3>関連記事</h3></aside>
<footer> ページやセクションのフッター
<footer><p>c 2025 サイト名</p></footer>
<video> / <audio> メディアの埋め込み
<video controls><source src="movie.mp4" type="video/mp4"></video>
<audio controls><source src="music.mp3" type="audio/mpeg"></audio>

6.3 メディア埋め込みの違い

HTML4.01では、動画や音声はプラグイン(Flashなど)が必要でした。HTML5では、<video>や<audio>タグで直接再生できます。

6.4 フォームの違い

HTML5ではフォーム機能が強化され、入力タイプや属性で自動チェックや補助が可能です。

属性/タイプ 用途
type="email" メールアドレスの自動チェック
type="number" 数値専用入力フィールド
type="date" カレンダーから日付選択
required 必須入力を指定
placeholder 入力ヒントを表示

6.5 その他の違い

  • HTML5はCanvasやGeolocation、Web Storageなどの新APIが利用可能
  • レスポンシブ対応やモバイル対応がしやすい
  • CSSやマルチメディア対応が強化されている

6.6 まとめ

HTML5は、HTML4.01に比べてシンプルで意味論的、マルチメディアやモバイル対応に優れています。Web制作を始めるならHTML5を覚えることが必須です。

7 まとめ

HTML5は、Web制作の基本でありながら、機能が豊富で便利です。新しいタグやフォーム機能を活用して、より意味のある、使いやすいWebページを作りましょう。

まずは基本のタグから覚え、徐々に動画や音声、フォームの機能まで活用してみてください。HTML5を理解することで、モダンなWeb制作がより簡単になります。